RGV-250Γ
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RGV-250Γ ガンマ、スズキの2ストロークで1988年にフルモデルチェンジしたマシンです。 形式はVJ21Aといい、私のは翌年のマイナーチェンジしたモデルです。 何年も放置していたのですが、エンジンは掛かったので乗れるようにしてみました。
フロントブレーキ・キャリパー: ピストンを取り出し、シールの交換及び清掃を実施。ピストンの取り出しには キャリパーピストンツールという工具を使用しました。ピストンを内側から掴んで引き抜くものですが、内側が 傷だらけになってしまうので、あまり傷を気にしない人向けかもしれません。ピストンの外周は、汚れ,錆び,陥没 等があり、汚れを取って磨いただけ。コンパウンドで磨いたりはしていません。キャリパーのシールは、意外と高額で 全部で7000円弱。シリコングリスを塗って組み付け。
リアブレーキ・キャリパー: 雑に掃除しただけ。パッドが無くなっていた為、交換。フロントキャリパーでオーバーホール のコツはつかめたけどシールの手配が面倒でそこまではしない事にしました。
キャブレーター: 汚れが茶色いガム上になって固着した状態。YAMAHAスーパーキャブレタークリーナー(泡タイプ)を 使用してみました。泡タイプが効くとの事で買いましたが、値段が高い。でも、ガム状のものは殆ど溶かしてしまい、 スバラシイ。
チャンバー: ノーマルに付け替えました。入り口で山盛りになっていたカーボンを削り落としただけで装着。 アイドリングでは非常に静か。ノーマルのしっかりした作りで、排気漏れの心配はありません。サイレンサーは鉄にメッキした ものであり、リプレース品のアルミに比べ重いです。
フロントフォーク: アルミの腐食が激しく、思い切ってグラインダーで磨きました。少しマシになった程度。
2ストロークオイル: YAMAHAスーパーバイオを補充。以前はSUZUKIかWAKOの化学合成油を使用していましたが、 環境に優しいらしい、これにしてみました。2スト特有の甘い香りが極端に少ない気がします。
ラジエーター: 余っていた冷却水で補充。オーバーヒートとかの気配は無いので交換まではしませんでしたが、 余裕があればそのうちに。
このバイクを買ってから、これまでに無く吹けきるようになりました。中回転のトルク感があり、パワーバンドに入ってからの加速は 訳が分からない位です。ブレーキレバーの遊びが多いのとタイヤが古過ぎるので、思い切った走りは出来ません。 燃費は6kちょっとでした。片方のキャブからガソリンの霧が逆噴射しています。フラットバルブの向こうをガソリンが流れています。
ブレーキキャリパーです。ピストン1箇所辺りにシールが2個入っています(下はシールを取り出した後の状態)。シールの所には、白い結晶状のものが堆積して、
かつアルミが腐食しています。
スプロケットです。元々は15丁が付いていましたが、14丁にする為に外した所です。歯が変な形に磨耗しています。
スプラインは山が削れてしまっています。
2007/12/27(木)
キャブレーター
フロートバルブを交換しました。ガソリンの流れを止める部分は円錐形のゴムなのですが、ここがしっかり 段付き磨耗していました。ここが減ると油面が上がってしまいます。 サービスガイドによると、油面調整基準:8±1mm(キャブレータとフロートの特定箇所を測った値)とあり、 しかし、メンテ前は6mmでした。という事は、油面が2mm上昇していた事になります。 フロート室内の2mmであり、ガンマはキャブレータを前傾させて取り付けますのでガソリンがもったいない 状態だったと思います。
フロートバルブの交換後は、測定値8.5mm
同時にバルブアッシを固定するネジも、頭が潰れた為に交換。
また、フロートチャンバからガソリンが滲んできたので、ガスケットを交換。
下の3点を2個ずつ入手しました。私はVJ21Aのパーツカタログを持っておらず、最近行く店にもウルフ(TV21)とVJ22Aの しかなかったので、ウルフで品番を確認して発注になりました。したがって下に書いた品番はウルフのパーツリストを 基にした結果届いたものです。
PART NO. 品名 13370-22D00 バルブアッシ・ニードル 旧品番は13370-12C00だったのかも 13602-43410 スクリュ フロートバルブの受け?側をキャブ本体に固定するネジ 13672-12C00 ガスケット・フロートチャンバ
今回の作業では、フロートバルブ周りの分解でお店の人に助けられました。 ほとんど自転車屋に見える店構えですが、技術を見せつけられた感じです。
2008/1/27(日)
燃費を確認する為、箱根まで往復
燃料漏れ無し。アイドリング安定。白煙多少多め。低速トルク有り。11,000回転まで回り、レブリミット。 水温安定。
燃費:14.7km/L
160km走行時点でメインが無くなり、RESに切り替えて205.6kmでスタンドへ。レギュラーを13.93L給油(因みにガソリン代2,020円) ツーリングの場合はもう少し伸びてほしい気もしますが、満タンで200km走れるようになり、まずはOK。 18年前のバイクの保守部品を今も残してくれるスズキと、面倒を見てくれた自転車屋のオヤジに感謝。
タイヤのメンテ
出発直後、以前から気になっていたタイヤの空気をスタンドで入れたのですが、スタンドのお兄さんがすぐに見てくれて、 そしたらフロントタイヤが0.9k,リアタイヤが1.5kしか無くてパンクではないかと霧吹きでタイヤ回しながら見てくれました。 自分の不精から何年も空気圧をチェックしてなかったのがいけないんです。押し歩きがとても軽くなりました。 車線変更が軽すぎるくらい。まったく恥ずかしい限り。タイヤはブリジストンのBT-96。これも古いです。10年前?
前日に高速を1区間走ってみたりもして、今日国道を流して、あぁ、70km/hくらいが走りやすいなぁと感じました。 2ストロークの、高回転のパァーンという音も気持ちいいのですが、レーサーレプリカゆえ、ミラーが小さい,ハンドルが低い,シートが硬い、 結局、昔のバイクなんだなぁと思いました。一般道ではまだまだ走ると思っても、高速ではローパワーを痛感します。法廷速度で 流して走るのがちょうどいい。
2008/2/11(月)建国記念日
タイヤ交換
フロント:11/70R17 リア:140/60R18
3種類から選択するしかない。
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ダンロップ SPORTMAX GPRα-10 ハイグリップ・ラジアル ダンロップ SPORTMAX GPR-100 普通のラジアル ブリジストン BT-92 普通のラジアル
一番価格が安いBT-92に決定。ただ、性能が良くないとは思っていない。 最大バンク角は浅そう。気温が低くてグリップの感じはまだ分かりません。
今回のタイヤ交換はタイヤ専門店で行いました。自分でもメンテするんで、と断わって横で作業を 見させてもらいました。ホイールを外す,取り付けるは自分でも出来るので、それをする上での 気遣いが見学のポイントです。見ていたなかでは、なるほどねレベルから、えっ何のためにやってるのレベルまで さまざまで、具体的には書きませんが”技術”を感じました。
2008/3/2(日)