バルブタイミング変更

 

H16年3月、カムスプロケット(カムプーリー)をスライド式に交換しました。

まずは、タイミングベルトカバーを外します。
ウォーターポンプ付近(写真左下)が引っかかってなかなか外れません。

【注意点】
・ボルトは絶対に落とさない

カバーの下半分は素人ではまず外すことが出来ないと思います。その中に万一部品を落としたら、工賃を浮かす意味がなくなってしまいます。

スプロケットの外し方は、CARBOY誌2003年12月号を参考にしました。
・写真にはありませんが、ベルト同士で狭くなっている所に軍手を詰めて、クランク側がずれないようにしました。
・スプロケットを外す前に、ベルトにペンで印をつけました。
・カムとスプロケットがピッタリはまっていますが、手前に引っ張り出しながら外せました。
TRUSTをIN,EX共、取り付けました。

カバーをつけない場合、クランク角センサーと取り付けブラケットの間が空いてしまうので、スペーサーを作成しました。3ミリ厚のアルミ板です。他の人がどうしているのか知りたい部分です。

スプロケットには目盛りが付いていて、

1目盛り=クランク角で2度

になるそうです。

INを進めてEXを遅らせて・・・と変更して合計でオーバーラップ10度になったようです。

点火タイミングを合わせます。
BNR32は十分暖気したアイドリング状態で20度です。
 

 

■疑問点

EX側は基準から遅らせる為に左側(内側の青い部分にリタードと書いてある方向)に回しましたので、クランク角センサーも左に回すのかと思いっていましたが、右に少し回した位置がBTDC20度になりました。何か間違っているような気がしないでもないですが、とりあえずアイドリング正常,ノックレベル1で安定しているようです。

■参考にさせて頂きました


■その後

H16年3月29日 点火タイミング変更 テスト補正で燃料を若干薄くしたら良い加速をしたが、薄くするのは中止。
アイドリング 安定
最大ブースト 0.70→0.75
H16年4月11日 燃料補正値変更 テスト補正で濃くしたら中回転域で調子が良かった。テスト補正で、1.000→1.050→1.100と2種類試して若干雰囲気が違うが似たようなものだったので1.100の時の補正値に近くなるようにマップ全体を見直した。
アイドリング 安定
テスト補正の時と同じような加速になったが、1,2速でバックファイヤーが1回ずつ起こるようになった。
高回転は、イマイチ吹け切らないような気が。
マフラー出口のススが多くなった。
H16年4月18日 バルタイ変更
オーバーラップ 10度→15度
アイドリング 安定。 若干低音が響く。
低回転 ゴリゴリした回り方。
中回転 変化が分からず。
高回転 分からず。
バックファイヤー 減少。
マフラー出口 スス不明。
その他 最大ブースト 0.75→0.75〜0.80(オーバーシュート1.0近くまで。安定していくのか不明。EVC-EZ)
H16年4月24日 走行テスト マフラー出口のススが多いので、明らかに濃い。通常走行でエンジンが突然パワーダウンまたはストールするようになった。かぶっているか、帰宅後に発見したパワトラの接触不良。燃料補正をやり直そうか思案。
H16年5月2日 バルタイ変更 相変わらず不調。突然パワーダウンする。
IN側カムのタイミングを少し戻してみることにした。点火タイミング,燃調も初期化した。
オーバーラップ 15度→10度
アイドリング エンジン始動時はしばらく安定。
走行中 明らかに加速が悪い。
点火タイミング変更 途中で試しに投入してみた。その後、相変わらずの突然パワーダウン発生。
H16年5月3日 O2フィードバック復活 4月11日頃から排気温度計を付けていた。後ろ側のタービン出口にあるO2センサーを外して、排気温度計をつけたので、Power-FCの設定でO2フィードバック無しにしていたのだが、走らないことには話にならないのでO2センサーを元に戻した。
O2センサー取り付け Power-FCは初期化。アイドリングとO2センサー電圧は安定。加速は良くない。
ブースト 最大ブースト ほぼ最低の0.65に設定。
点火タイミング変更 途中で試しに投入。
少し加速が良くなり、最初は普通に走っていたが、その後、相変わらずの突然パワーダウン発生。
アイドル回転数変更 アイドリング時の回転数が設定通りの900rpmになってストールする時があるので950rpmに設定変更して更に安定。
テスト補正 Power-FCのテスト補正機能は、点火タイミングと燃料補正を全体的に変更することが出来る。エンジン停止すると忘れてしまう一時的なもの。
思い切ってテスト補正で燃料補正を95%,91%と試していったらすばらしい加速をした。

街なかでしか確認していないが、低ブーストにもかかわらず、すばらしい加速。アクセル踏み始めに少し溜めがあるのと、高回転でアクセル戻した時に小さなバックファイヤーが続く。

H16年5月4日 燃料補正値変更 テスト補正で燃調を薄くしていても、長い下りを走行中にかぶったらしい。水温70度以上から66度に下がってくると、かぶるような気がする。水温補正で、水温50度以上の燃料増量を無しに変更。
燃料補正マップを全体的に94.7%に変更。アクセルを戻した時に回転が落ち込むが修正できる範囲だと思う。とりあえず街なかでは良い感じなのだが。

停止中など、水温70度まで上がるが、走行すると水温が65度まで下がる。
 水温70度以上では普通。
 水温69度で兆候あり。 (小さいバックファイヤーのような感じ)
 水温68,67度で加速しなくなる。
 水温66,65度でエンジン停止。アイドリングしない。
高速走行中でも、街中走行中でも同じ現象になることを確認できた。

H16年5月5日 バルタイ変更 もはやバルタイとエンジン停止は関係無いと感じてきた。オーバーラップを増やして、タイミングベルトカバーを取り付けた。
カムスプロケを取り付けてから、タイミングベルトカバーを外していた。バックプレートにスリットがあるのでヘッドが冷えすぎるのではないかと思い、ヘッドを保温?する為に。

教訓、O2フィードバックは必要。

 

■バルタイ変更歴

ノーマル 弁開閉時期 IN:上死点前7度〜下死点前53度 EX:下死点前63度〜上死点前7度
中心角 113゜-125゜
オーバーラップ:0度
変更 第1回 弁開閉時期 IN:上死点前13度〜下死点前59度 EX:下死点前59度〜上死点前3度
中心角 107゜-121゜
オーバーラップ:10度
変更 第2回 弁開閉時期 IN:上死点前15度〜下死点前61度 EX:下死点前56度〜上死点前0度
中心角 105゜-118゜
オーバーラップ:15度
変更 第3回 弁開閉時期 IN:上死点前10度〜下死点前56度 EX:下死点前56度〜上死点前0度
中心角 110゜-118゜
オーバーラップ:10度
変更 第4回 弁開閉時期 IN:上死点前12度〜下死点前58度 EX:下死点前53度〜上死点後3度
中心角 108゜-115゜

オーバーラップ:15度

(注意) 私の車で正確に測定したわけではありません。多分こうなっているだろう、と想像で書きました。