ダックス ホンダ 70



レストア


2000年の夏です。RGV-γのオーバーホールで勢いづいていた私は、横浜のはずれにある解体屋さんを訪問しました。 ”レストア”という作業ができる何か手ごろなバイクはないものか、と。
解体屋の店主は私にダックスを勧めました。小さくても1台のバイクです。 ”レストア”をすることであの人たちに一歩近づけるのかなという感じで始めました。
この1年程前、近所のバイク屋さんのつてでW1などのレストアを専門にしている店に通っていました。 いろいろあって2ヶ月程で私はその場から離れてしまいましたが。
レストアとは何か?改造とは違う。20年前,30年前のバイク(バイクに限りませんが)を新車時の状態に戻すという事。 レストアされたバイクに派手さは無い。部品を一つ一つ磨いて、塗装して、修正して、似たような部品を探して、 そして各部を調整して最後は道を走る。楽しく走ってレストア完了なんですよネ。







入手した時の状態です。 ひどいサビです。塗装の下がサビだらけです。シートの裏もサビだらけです。 ただひたすらにサビを落としてサフェーサーを塗ってスプレー塗って。
塗装って難しい。いわゆるゆず肌になってしまいます。ある部品は艶々に出来たのに、別の部品は艶が無い。 強度が無いと部品を付けた時に剥がれたり寄ったりもします。
ダックスのエンジンです。ホコリの詰まり方が凄いです。
ポイント式です。 クランクシャフトの左上すぐの所にある部品がポイントというもので、クランクが回転するごとに接点が着いたり離れたりします。 ポイント自体は固まったまま全く動きませんでしたので交換しました。






入手時の6vエンジンは結局レストア後、始めのうちは何とか掛かりましたが、その後は全くダメで何年も放置していました。 2010年になってやっと12vエンジンにする決意をし、同じ排気量72ccを載せました。 エンジンを磨く気力が無く、シリンダーとその他一部の部品を移植。
配線は6vをベースにしています。バッテリはとりあえず、無しです。
所々、新車時と違う部品が付いています。趣味でやっていることなので、妥協しまくりです。 バイクはやっぱり走ってなんぼだよなぁ。
ICウインカーリレーです。他のいくつかあるサイトを参考にさせて頂いています。
普通のウインカーリレーでは、電圧が低いと点滅してくれません。ので、私も試しに作ってみました。 ケースにどのように収めるか考えていなかったので、ケースをくり貫く破目に。 大したことではありませんが。
性能的には、すばらしいの一言です。アイドリング時から、ウインカーがしっかりと点滅しています。 電気の知識に乏しいので耐久性は分かりません。






LEDランプです。不要になった6V1.5Wのニュートラルランプを改造して作成しました。
ニュートラルランプとメーターランプで2個作ったんですけど、LEDは指向性があるからメーターランプには使えないかも。
バッテリー直付けでテストした感じでは十分な輝度でしたので、実際にダックスにつけてみたいと思います。

その後、、、実際にウインカーランプとして使用した感想はというと、電球と変わらない使用感でした。 クリアブルーのパネルを通してみるからなのか、違いが分かりません。


配線図を書いてみました。6Vポイント式です。 PDF
参考 『ダックスホンダ50・70 ホンダモンキー サービスマニュアル』
作図ソフト 水魚堂さまのBSch3V



ひとつの区切り

88ccと72ccの比較
シリンダー 重量は、88ccのほうはアルミなので軽い。
ピストン 重量は、88ccのほうが軽い。 しかし、72ccのほうがピストントップが盛ってあります。
シリンダーはただの筒であるけれど、ピストンは強度,重量,バランス,形状,いろいろあるのでしょう。
シリンダーとピストンを単純に置き換えた感想は、回らない
キャブレーターのジェットニードルでクリップ位置を調整、少し濃くする
低回転のトルク感が上がっているようなので、スプロケットでギヤ比を下げる
??? これは回転数を下げるだけのチューンなのか???




マフラー交換
ノーマルマフラーでは音がうるさいので。
車体にコンパクトにまとまっていてよかったのですが、加速,減速で周りが気になっていました。 それで、容量があってコンパクトなマフラーと思い、アップマフラーに。またノーマルルックです。
取り付けに少し難があります。リアサスにナットで共締めしますが、フレームから出ているシャフトの ねじ山が短くてワッシャーを挟めません。(右上参照)
排気音は、ふつうのカブより若干大きめのふつうの音量です。今の時代、ふつうが吉です。





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